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Charles Ward

Charles Ward

Adobe

目次

作成日:
2008年10月15日
ユーザレベル:
中級, 上級
製品:
Flash

Adobe Pixel Benderでのブレンド、フィルタおよび塗りの作成

Pixel Benderは、Adobe Flash Player 10、Adobe After EffectおよびAdobe Photoshop(近々)がサポートするグラフィックス処理エンジンです。Pixel Benderの言語は、3Dレンダリングピクセル描画処理の最適化に用いられる、フラグメントシェーダ言語(GLSL:OpenGL Shading Language*など)に基づいて開発されています。Flash Playerでは、このPixel Benderのプログラムを利用してフィルタやブレンド、面または線の塗りを作成することができます。

Pixel Benderのエフェクトは、画像、ベクトルグラフィックスからデジタルビデオに至るまで、あらゆる表示オブジェクトに適用できます。実行処理速度の速さも特筆に値します。これまでActionScriptではフレームあたり数秒かかっていたようなエフェクトでさえ、これからはリアルタイムで処理できるようになります。

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Pixel Benderのプログラムは「カーネル」と呼ばれ、Adobe Pixel Bender Toolkitを利用して記述・コンパイルします。このツールキットによって生成されるコンパイル済みのバイトコードは、Shaderオブジェクトに読み込むことで、SWFコンテンツ上で利用することができます。なお、Pixel Bender ToolkitはFlash CS4 Professionalのインストール時に自動的にインストールされます。

Adobe Flash CS4 ProfessionalでのPixel Benderの使用法についてのドキュメンテーションは『ActionScript 3.0のプログラミング』の「Pixel Benderシェーダの操作」の章、および『ActionScriptコンポーネント・言語リファレンス』の「Shaderクラス」の節に用意されています。このドキュメンテーションには、Flash CS4 + Pixel Benderでの作業時に利用可能なオブジェクトの詳しい解説が含まれています。また、Pixel Bender言語のドキュメンテーションには、Pixel Bender Toolkitのヘルプメニューからアクセスできます。

Pixel Benderによって何が可能になるかを知りたい、あるいは新しい技を習得したい、と考えるユーザには、Pixel Benderのプログラムサンプルをチェックすることをお勧めします。この記事で紹介するサンプル以外にも、アドビがホスティングするカーネルのパブリックリポジトリである Pixel Bender Exchange*には、様々なサンプルが掲載されています。これらのカーネルプログラムの作成者は、Flashデベロッパーコミュニティに自らの作品を披露することに同意した親切な方々ばかりです。是非皆さんも、作成したカーネルをExchangeに投稿してみてください。また、Pixel Benderプログラミングについてのディスカッション*フォーラムも存在します。

必要条件

この記事を最大限に活用するには、次のソフトウェアとファイルが必要です。

Flash Player 10

Flash CS4 Professional

Pixel Bender Toolkit

サンプルファイル:

この記事付属のサンプルファイルには、以下のプロジェクトが収録されています。

  • ChannelScrambler
  • CheckerFill
  • GaussianBlur
  • GrainBlend
  • HardLightBlend
  • MultiplyBlend
  • ScreenBlend

この記事にはこれらのサンプルのSWFコンテンツが掲載されています。 サンプルを詳しく検証したい場合は、付属のサンプルファイルをダウンロードし、Pixel Bender ToolkitおよびFlash CS4 Professionalでこれらのファイルを開くようにしてください。

この記事に必要な予備知識

Flash CS3 ProfessionalまたはActionScriptでの一般的なアプリケーション開発経験を有することが推奨されます。この記事で紹介するサンプルは、Flash CS4 Professionalで制作されています。コードは、レイヤー名「code」の1フレーム目に配置されています。シェーダが適用されるオブジェクトおよび各種コントロールは、「display」レイヤーに配置されています。Flash CS4を使用していない場合は、独自の表示オブジェクトとコントロール群をActionScriptまたはAdobe Flexで用意して、サンプルコードを応用することが可能です。

著者について

Charles Ward氏: 新たなテクノロジの解明を楽しむテクニカルライター。前職では、Falcon 3.0/4.0、Star Trek: A Final Unityといった、画期的なコンピュータゲームの開発に携わっていた。余暇にはスキンダイビングを楽しむ一方、子供たちと遊ぶことを忘れない子煩悩な父親でもある。